大好きな人、その声や笑顔は生きる支えになる。
そういう存在が、自分の気持ちを、明るく、幸せな状態にする。その人の生き方、考え方、ライフスタイルが自分の人生にとっての刺激になり、自分自身を再確認することにもつながる。ともかく、その人のことを考えるだけで生きていくことを納得できる。そんな人、ポール・ニューマン(Paul Leonard Newman,1925年生まれ)が、今月26日に亡くなった。澄んだ青さが際立って印象的な目の俳優だった。自らの幾多の不幸をも乗り越えながら、多くの人に惜しまれて、輝かしくその生涯を終えた。アカデミー賞など、多数受賞。
俳優、監督業の他、政治活動にも積極的で、政治的にはレフティー(左派)を自認する人だった。ブッシュ政権では富裕層の相続税減税について「私のような金持ちから税金を取らないのは馬鹿げている」と主張していた。ハリウッドでは、政治活動にも果敢に挑む人が多い、シュワルツネッガー、イーストウッド、そしてレーガン。政治、哲学があり、そしてそれを主張できるくらいの自分があるからこそ魅力的な演技をしえたのだと思う。心よりご冥福をお祈りしたい。
<私が見たP.ニューマンの映画作品>
熱いトタン屋根の猫 Cat on a Hot Tin Roof (1958)
ハスラー The Hustler (1961)
レーチェル レーチェル Rachel, Rachel (1968) 監督のみ
明日に向って撃て! Butch Cassidy and the Sundance Kid (1969)
スティング The Sting (1973)
タワーリング・インフェルノ The Towering Inferno (1974)
ハスラー2 The Color of Money (1986) 続きを読む