2007年10月31日
菊薫る秋の小話
菊薫る秋、菊にちなんだ小話です。キク科の花、マリーゴールドの花言葉「生きる」。聖母マリアが胸元に付けていた金色の花から名づけられたと言われ「マリア様の黄金の花」とも呼ばれているそうです。また、ヒンズー教徒にとっては生命や健康の象徴であり、毎日の祈りに欠かせない花です。私もインドを旅した時に各地の寺院にこの花が必ず供えられていたのをよく見かけました。マリーゴールドは、日本でも春植えて秋の霜まで花壇をかざる草花で、ともかく日当たりがあれば相当なやせ地でも育つ丈夫な草花なのです。外国人は好きな匂いなのですが、独特の匂いは日本人には苦手科もしれませんが、野菜などの虫の被害や根腐れを抑するので、最近は家庭菜園のコンパニオン・プランツとして利用されます。もともと、キク科の花の中でも黄色の花は、太陽や黄金の色に見立てられエジプト、中国でも珍重されました。花持ちがいいので長寿な力強さも愛されてきた所以です。エジプトに行かれた方は、神殿に菊の御紋とも見まがう花が刻印され各所にあしらわれているのに驚かれたことでしょう。「海津にいな」のシンボルカラーを長寿の花:マリーゴールド(万寿菊)のオレンジの色にしたのは、そんな訳です。