「日本は今危機的な状況にあると思います。」財部氏が9月17日の我孫子の講演会で話されたこと。丁度、安倍総理が辞任表明したばかりの週末に、市民プラザに集まった人たちの熱心に聞き入る姿には緊張感が感じられました。
「もう、日本は(経済的に)延びないということなんです。」誰もがまだ感覚として受け入れてこなかったであろう事実。もう日本は延びない?じゃあこれからどうするの?不安が広がります。友人、知人、親戚を訪ね歩き海外を旅行をし、アメリカで留学しながら、数多くの人々とふれあい、出会いを重ね、それぞれの生活を見てきた私にとって日本はとても豊かな国です。私にとって時に残酷だと思うほど、この国は豊かです。この豊かさと経済名どこにいくのだろう。
「少子高齢化、日本人の人口が減っています。欧州は移民で人口を補ってきました。今の日本は移民を受け入れられますか?無理だと思いますよ。」この話は実は身をしみて私が感じてきた問題の1つです。移民の国アメリカに4年間住んでいた私は、日本人の移民に対しての意識の差をはっきりと感じています。海外に住んでいた感覚だと、人口減少=移民の受け入れ、と考えるのですが、財部氏の話を聞きながら、それはやはり今の日本には難しいのだなと実感しました。
「日本人は守りにはいってばかりで、会社でもリスクをとって仕事をしようというバイタリティのある人が減ってしまった。」と財部氏の話しにでました。私がアメリカで経験した、リスクを取れ、チャンスが無ければ開拓しろ、自己責任で生きていけ、というアメリカ社会の掟から日本に戻り、日本のマジョリティを占める、今まで通りのやり方を見習え、リスクなんて要らない、という個人、企業、国家の姿勢を見ながら、戸惑いを感じてきました。文化の違いだと言われればそれまでで、今まで私も個人的にうやむやにしてきた意識は沢山ありますが、財部氏の講演を聞きながら、自分の今まで疑問に思っていた物事に幾つか答えが出た様な気がしました。
「日本をこのまま自分たちの子供に託していいのか不安になった」と感想を言う年配の参加者の声も聞かれました。私は不景気続きの中、小中高を過ごしてきた80年代生まれで、東京オリンピックのバブル、年功序列社会の感覚の薄い世代です。変わり行く社会で今までのやり方を継続していくことに、大きな不安を持っています。これから厳しい現実を生きて行くのは私たちの世代なのだから、心して生き延びて行く術を身に着けていかなければならないと講演を聴いて思いました。少子高齢化、年金問題、政治・経済の問題、大きく変わりゆく社会、その中でどう生きていくのか、模索が続きそうです。
アメリカで見てきた社会問題、ヨーロッパ、アジア、アフリカの友人から学んだそれぞれの国が抱える社会問題、国際問題。日本だけが厳しい現実に立たされているわけではありません。世界の人々と交流しながら、日本に良いところが沢山あると実感してきたのも事実です。財部氏の講演を聞きながら、目の前に広がる問題を直視し、日本社会の課題は自分たちが意識している以上に大きいのだと感じました。 日本の今後の展開、変わり行く日本の未来を想像し、危機感を覚えながらも、何とか問題を解決していく方法を社会全体で探っていきたいものだと、思いました。アフリカの友人から学んだそれぞれの国が抱える社会問題、国際問題。日本だけが厳しい現実に立たされているわけではありません。世界の人々と交流しながら、日本に良いところが沢山あると実感してきたのも事実です。財部氏の講演を聞きながら、目の前に広がる問題を直視し、日本社会の課題は自分たちが意識している以上に大きいのだと感じました。日本の今後の展開、変わり行く日本の未来を想像し、危機感を覚えながらも、何とか問題を解決していく方法を社会全体で探っていきたいものだと、思いました。